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2025年6月1日日曜日

読書 鯖

 2018年発売の本だが、出会った時が新刊、今年読んだ中ではナンバーワンだ、いつまでも鯖のヘシコのイメージが頭から抜けない。◯人のシーンがあるのだが、リアルで残虐。ねじまき鳥クロニクルに人間の皮を剥ぐ描写があったが、あれを超えると言えばお分かりいただけるだろうか。

作者のプロフィールもすごい、発表時62歳、住所不定、無職。消費者金融に勤め、一時は起業で成功し年収2000万だったらしいが、福島の除染作業や風俗業、土木作業員の経験もあるとか。

実はこの前に「藻屑蟹」を読んでいて「犬」も読んで「救い難き人」を読むところで今週が終わったのだが、1週間で3冊以上を読んでしまった。分かりづらい描写や、語り手が入れ替わったりするところでひっかかる所もあるので、もっと若い作家さんかと思いきや実は人生の先輩、数多の経験がリアルな描写を裏付けていてもっと読みたくなる。

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